2009年12月25日
■年末のごあいさつ■
「母さん!母さん!起きてくれ!」
「なんだい父さん・・・こんな夜中に・・・」
「母さん!コレを見てくれ」

「ととと父さん!これは『金』じゃないか!!」
「ふふ、驚いたかい母さん・・・」
「お、驚いたもなにも・・・こんな・・・どうしたんだいコレは!?」
「ほら、母さん、最近不況だろ、夫婦2人で先行きも不安だ。長期的に見て『財産』は『金』にしておいたほうが安心だって取引先の部長が・・・それに今、『金』が買い時だって駅前の占い師が・・・」
「・・・父さん、うちに『財産』なんてあった?」
「え・・・」
「父さん!!うちにこんな『金』を買えるような『財産』なんてあったのかって聞いてるのよ!?毎月貯金すらできてないじゃないか!!」
「ざ、財産はなかったさ・・・でも、融資してくれるって駅前の占い師が・・・」
「さっきからなんなのよ!?その駅前の占い師って!!」
「母さん!怒るなよ・・・月々小額の返済でこの『金』が我々の『財産』になるんだよ」
「あんた!借金してこの『金』を買ってきたのかい!?」
「借金ていうなよ、未来への投資じゃないか!」
「あんた!今すぐコレを返してきなさい!!」
「イヤだ!コレはやっと手に入れた財産なんだ!」
「あんた、いいかげんにしなさいよ!?アタシが返してくるわ!かしなさい!!」
「母さんやめてくれ!あぁ・・・!!」
「・・・・父さん、なによコレ・・・重みがまるでないじゃない!コレ本当に『金』なの・・・?」
「最近の『金』は独自のテクノロジーで軽量化が進んでるって駅前の占い師が・・・」
ばりっ・・・

「な、中身・・・てぃ・・・ティッシュじゃない!父さん!!」
「・・・・え?」
「ほら!これも、これも、全部!ティッシュじゃないか!!父さん!!」
「・・・・さ、最近の『金』は便利だな・・・ティッシュにもなるのか?」
「父さん!目を醒まして!!あんた騙されたんだよ!?」
「・・・・え、そ、そんなまさか!?あの人の良さそうな駅前の占い師がオレを騙したっていうのか!?」
「父さん!どうすんのよ!?こんなんじゃ年が越せないじゃない!!来年のお米が買えないよ!!」
「・・・仕方がない・・・マイカーを『くるま買取コハンオート』に売るしかない・・・!」
「父さん・・・!」
「母さん・・・すまないね、苦労をかけるよ」
「父さん・・・うちにマイカーなんてあった・・・?」
「あぁ・・・・絶望的だ・・・」
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- by もも
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